原点であるプッチーニの不朽の名作がふたたび!
兵庫県立芸術文化センターの夏の風物詩となっている「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ」。2024年は、同年に没後100年を迎えるプッチーニの《蝶々夫人》を改訂新制作で上演する。開館間もない2006年7月、初の“夏のオペラ”として上演、追加公演まで行われた、「佐渡オペラ」の原点ともいうべき作品。その2年後のリバイバル公演でも好評を博し、開館20周年を控えた2024年、佐渡の強い思い入れもあり再び取り上げられることになった。
初演時の演出を手掛けた日本オペラ界の重鎮・栗山昌良は、公演準備のさなかであった今年6月に逝去。そのレガシーを受け継ぎ、先のプロダクションで演出補を務め、メトロポリタン歌劇場の演出課でも活躍した飯塚励生が再演演出を担当する。蝶々さん役は、2019年の藤原歌劇団デビュー以降、同劇団で主要な役柄を次々と演じキャリアを積み重ねている迫田美帆、今年度の《ドン・ジョヴァンニ》をはじめ本シリーズではお馴染みの実力派・高野百合絵がダブルキャストで務める。
ノーマン・レインハート(B.F.ピンカートン役)、エドワード・パークス(シャープレス役)ら国際的なオペラシーンで活躍する海外歌手を迎えるほか、林美智子、清水華澄(スズキ役・ダブルキャスト)、笛田博昭(B.F.ピンカートン役)、髙田智宏(シャープレス役)ら日本を代表する歌い手が集結する。
長崎を舞台としたシンプルながらも胸打たれるストーリーや、〈ある晴れた日に〉をはじめとする有名曲で、初演から間もなく120年となる現代でもなお人々の心をとらえ続ける《蝶々夫人》。出発点であるこの作品を、佐渡が新たなアーティストたちを迎えどのように創り上げていくのか、期待が高まる。
【Information】
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2024
プッチーニ 没後100年・初演120周年
歌劇 《蝶々夫人》
(全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付/改訂新制作)
2024.7/12(金)、7/13(土)、7/14(日)、7/15(月・祝)、7/17(水)、7/18(木)、7/20(土)、7/21(日)
各日14:00 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
指揮:佐渡裕
原演出:栗山昌良
再演演出:飯塚励生
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
出演
蝶々さん:迫田美帆★ 高野百合絵☆
スズキ:林美智子★ 清水華澄☆
B.F.ピンカートン:ノーマン・レインハート★ 笛田博昭☆
シャープレス:エドワード・パークス★ 髙田智宏☆
ゴロー:清原邦仁★ 高橋淳☆
ヤマドリ:晴雅彦★ 町英和☆
ボンゾ:斉木健詞★ 伊藤貴之☆
ケイト・ピンカートン:キャロリン・スプルール(両組)
役人:的場正剛★ 湯浅貴斗☆
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
★7/12、7/14、7/17、7/20 ☆7/13、7/15、7/18、7/21
2024年2月チケット発売
問:芸術文化センターチケットオフィス0798-68-0255
兵庫県立芸術文化センター
https://gcenter-hyogo.jp/meetsopera/