第10回 国際オーボエコンクール・軽井沢 第1位 受賞記念 オリヴィエ・スタンキエーヴィチ(オーボエ)

名コンクールが生んだ超俊英、勇躍登場!

Stankiewicz1210 「国際オーボエコンクール・軽井沢」の覇者なら、もう実力に間違いはない。パリ管やコンセルトヘボウ管の首席奏者をはじめ幾多の名手を輩出し、世界トップ級の地位を確立しているのが当コンクール。その前回2012年の優勝者がスタンキエーヴィチだ。1989年に生まれ、パリ音楽院で学んだ彼もまた、トゥールーズ・キャピトル国立管の首席奏者から、ロンドン響の首席奏者へ転じた(現在試用期間)期待の優良株。それゆえ今年12月に行う受賞記念リサイタルは、待望にして刮目すべき公演となる。しかもプログラムが興味深い。定番のシューマン、プーランクやブリテンなど、楽器の特性を生かしたオリジナル曲に、何とモーツァルトの有名なヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調を交え、さらにシューマンとブラームスの歌曲もあれば、クラリネット用のシューマン「幻想小曲集」をオーボエ・ダモーレで吹く趣向まで用意されている。多様な音楽によって、俊英の多彩な技巧と音色と歌心を知り得る同公演。オーボエ愛好家ならずとも要注目だ。
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年12月号から)

12/14(日)14:00 トッパンホール
問:Sony Music Foundation 03-5227-5233 
http://www.smf.or.jp