田所光之マルセル ピアノ・リサイタル

活躍著しい若手ピアニストの面目躍如たるプログラム

(c)Ralph Lauer

 モントリオール国際音楽コンクールファイナリスト、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでジョン・ジョルダーノ審査員長特別賞受賞、さらにサンタンデール国際ピアノコンクール第3位など、国際コンクールで目覚ましい成果を挙げ続けているピアニストの田所光之マルセル。パリ国立高等音楽院を経てパリのエコール=ノルマル音楽院に奨学生として入学し、輝かしい経歴を積みながら、現在もその技術と表現に磨きをかけている。

 そんな彼の“いま”を聴くリサイタルのプログラムには、ラモーの「新クラヴサン組曲 ト調」をはじめ、チャイコフスキー(プレトニョフ編)の組曲「くるみ割り人形」にラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」など、超絶技巧と繊細な表現が求められる難曲が並び、この若きピアニストの高度な技巧と表現力を存分に味わうことができる。これからの活躍に期待が膨らむ田所の奏でる音楽に、ぜひじっくりと耳を傾けてほしい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2023年11月号より)

2023.11/3(金・祝)14:00 栃木市岩舟文化会館
問:岩舟文化会館0282-55-7055 
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