インタビュー

小島幸雄(有限会社コジマ録音社長)

レコーディング第1号は近藤譲の『線の音楽』でした  独立系レーベルならではの“こだわり”で、様々なジャンルの演奏家たちと話題性溢れる数多のアルバムを世に送り出し、今年6月に創立40周年を迎えたコジマ録音。看板通り、作品の魅力を最大限に引き出す確かなレコーディング技術でも高い評価を受ける同社の原点は、小島幸雄社長の学生時…

清水直子(ヴィオラ)

弾く楽器にかかわらず、名曲は名曲として存在し続けるのです  あれ? これはなんの曲だったっけ…。 清水直子がヴィオラで演奏するJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲第5番」を聴きながら、ふと考えてしまった。幸か不幸か曲を知る者にとっては、チェロ作品の編曲という先入観に支配されてしまいがちだが、聴いているうちにそんなことは忘…

樋上眞生(ピアノ)

リャプノフの魅力をぜひ知ってもらいたいと思います  ピアニストというより職人系の美術家を思わせるタフなルックスが印象的な樋上眞生。大曲揃いのデビュー・アルバムも大胆だ。特に「5人組」の主柱バラキレフの門下生にあたる知られざる作曲家、リャプノフのピアノ・ソナタが耳を惹く。 「学生時代からロシア系作曲家の作品が持つ泥臭い雰…

宮崎蓉子(バロック・ヴァイオリン)

バロックの名曲・秘曲を集めて  ロンドンで研鑽を積んだバロック・ヴァイオリンの宮崎蓉子が待望の初ソロCD『チャッコーナ』をリリースする。  古楽を学び始めたのは高校生の頃だったそう。 「それまでは古楽器の存在すら知らなかったのですが、師事していた瀬戸瑤子先生がある日突然、『古楽器が合ってるんじゃないかしら』と、バロック…

樋口達哉(テノール)

イタリア仕込みの美声で聴く人を虜に  二期会の看板テノール、待望の2ndアルバム。舞台ではオペラのみならず、オペレッタ、邦人作品などレパートリーを広げている樋口だが、かつて研鑽を積んだ地、イタリアの歌曲からカンツォーネまでを収めた本作はまさにその歌声の核心だ。 「オペラの全盛期である19世紀末の歌曲から民謡、ポップス寄…

中井恒仁(ピアノ)

シリーズのラストは2台ピアノ版の「ハイドン変奏曲」で  2004年にスタートした『中井恒仁のブラームス ピアノ全曲(ソロ・連弾・2台)シリーズ』が10年目を迎える今年、第8回をもっていよいよ完結する。 「ブラームスの楽譜から受け取ったものを奇を衒うことなく素直に表現し、お客様にできるだけ共感していただけるように演奏した…

フェスティバル/トーキョー14 白神ももこ『春の祭典』森川弘和『動物紳士』

新しいフェスティバル/トーキョーを体感したい  新体制で心機一転、新しいスタートを切ったフェスティバル/トーキョー。以前は演劇祭のイメージも強かったが、今回はダンス作品も多くラインナップされている。  ひとつは難曲の『春の祭典』。なぜ難曲かというと、ストラヴィンスキーの曲があまりに強く魅力的すぎて、これまでにも多くの振…

ジュリア・アイヒテン & チャーリー・ホッジス 〈L.A. Dance Project〉

2人が語る“バレエ新時代”  来たる11月1日からパリ・オペラ座バレエ団芸術監督に就任するバンジャマン・ミルピエが設立した〈L.A.Dance Project〉の初来日が迫っている。前号では、ミルピエ監督のインタビューをお届けしたが、今回は最先端を走る「アーティスト集団」と太鼓判を押すカンパニー2人の精鋭をご紹介しよう…

佐藤優子(ソプラノ)

気鋭のコロラトゥーラ歌手が歌うアディーナの魅力  昨年夏の東京二期会《ホフマン物語》に抜擢され、オランピア役で目の覚めるような美しいコロラトゥーラを聴かせて喝采を浴びた佐藤優子が、サントリーホール オペラ・アカデミー公演《愛の妙薬》でアディーナを歌う。彼女自身、このアカデミーの体制が刷新され、元テノール歌手の指揮者ジュ…

★来日中止★レナード・スラットキン(指揮)

私はN響のスピリットが大好きなのです  この7月、フランス国立リヨン管とともに日本を訪れたレナード・スラットキンに、公演の合間を縫って、11月のNHK交響楽団との公演について話を聞いた。  スラットキンとN響の初共演は1984年だった。当時、セントルイス響の音楽監督を務めていた彼は、アメリカの一地方オーケストラに過ぎな…