レ・クロッシュ 〜ピアノ&チェロの世界〜

姉弟が運ぶヨーロッパからの爽やかな風

 2人の紡ぐ“鐘の音”が、再びヨーロッパの爽やかな風を運んで来る。ピアニストの姉・宇宿真紀子とチェリストの弟・宇宿直彰によるデュオ「レ・クロッシュ」が開く、春のリサイタル。
 共に幼少時に渡仏し、パリ高等音楽院に学んだ姉弟は、ルエイユ・マルメゾン音楽院大学院でそれぞれの専門であるピアノ科とチェロ科に加えて、室内楽科でも研鑽を積み、共に首席で卒業を果たした。修了後は、ヨーロッパ各国や日本国内でソリストとして活躍する一方、フランス語で“鐘”を意味するグループ名「レ・クロッシュ」のもと、精力的なデュオ活動を展開。
 恒例の春のステージは、心待ちにするファンが特に多い。今回は、ブラームスのチェロとピアノのためのソナタ第1番をはじめ、トスティ「夢」やフォーレ「夢のあとに」をデュオで。さらに、直彰がバッハの無伴奏チェロ組曲第2番、真紀子がシューマン「アベッグ変奏曲」やフォーレ「ワルツカプリス」と、それぞれがソロ曲も披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年4月号から)

5/6(金)19:00 東京文化会館(小)
問:及川音楽事務所03-3981-6052 
http://maki-nao.com