アフィニス夏の音楽祭 2015 広島

トップ・プレイヤーたちが集うユニークなフェスティバル

 プロの演奏家を対象に、切磋琢磨の中から音楽を磨き上げる課程にウェイトを置く、世界的にもユニークな“セミナー音楽祭”が『アフィニス夏の音楽祭』。1989年に長野県飯田市でスタートし、21年目からは、プロ楽団を擁する山形市と広島市で隔年開催されており、27回目の今年は広島で開かれる。音楽監督を務める、京都市立芸大教授で都響コンマスの四方恭子に加えて、ゲヴァントハウス管コンサートマスターのヘンリック・ホッホシルトやバイエルン歌劇場管ソロチェリストのイヴ・サヴァリら海外のトッププレイヤーと、国内の楽団から選抜された45人の奏者が参加。8月17日から一般公開のセミナー(リハーサル)が始まり、3夜にわたる室内楽演奏会(8/20〜22)で成果を発表する。さらに、広島交響楽団と参加奏者による「祝祭管弦楽団」が合同で、秋山和慶指揮によりチャイコフスキーの交響曲第5番ほかも披露(8/25)。「音楽交流プログラム」と題した、市民に開かれたミニコンサートも随時開催され、音楽を愛する全ての人々に喜びをもたらす。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年8月号から)

8/17(月)〜8/25(火) JMSアステールプラザ 他
問:アフィニス文化財団03-5532-1424
http://www.affinis.or.jp