
豊かな音楽的才能と革新的なプログラミングが高い評価を得ており、国際的にもっとも活躍するヴィオリストの一人として名声を馳せる。 ソニー・クラシカルからリリースしたアルバムはいずれも高く評価され、多くの賞を獲得している。ヴィオラの重要な作品をはじめ、18世紀の手描き譜を世界で初めて録音したほか、現代作品や自身の編曲なども収録されている。2017年に『ウォルトン:ヴィオラ協奏曲、ブルッフ、ペルト』(マルクス・ポシュナー指揮バンベルク交響楽団)、2018年にJ.S.バッハと同時代のフランス音楽を収録した『バロック』、2021年に『ヴィヴァルディ、パガニーニ、タルティーニ』をリリース。2023年にはドロテー・オベルリンガー(リコーダー)と共に1千年にわたる作品群を独自の編成で編み上げた『ダンス・フォー・トゥー』を発表し、いずれも高い評価を得ている。
これまでに、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、ルーヴル宮音楽隊、ウィーン放送交響楽団、ベルン交響楽団、スイス・イタリアーナ管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、フランクフルト・ムゼウム管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、MDR交響楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン、ミュンヘン室内管弦楽団、ベルリン・バロック・ゾリステン等のオーケストラに客演し、アンドレイ・ボレイコ、シルヴァン・カンブルラン、コンスタンティノス・カリディス、ニコラス・コロン、ラインハルト・ゲーベル、エリアス・グランディ、ピエタリ・インキネン、ウラディーミル・ユロフスキ、ヨアナ・マルヴィッツ、アンドルー・マンゼ、コルネリウス・マイスター、マルク・ミンコフスキ、ケント・ナガノ、マルクス・ポシュナー、クリスティーナ・ポスカ、ミヒャエル・ザンデルリンク、クレメンス・シュルト、マルクス・シュテンツ、マリオ・ヴェンツァーゴ、シモーネ・ヤング等の指揮者と共演している。 2023/24シーズンは、ウィグモア・ホール、ウィーン・ムジークフェライン、デンマーク王立図書館、ルガーノ文化センター、ヴロツワフ国立音楽フォーラム、ピエール・ブーレーズ・ザール、ハンブルク・エルプフィルハーモニー、ミュンヘン・プリンツレーゲンテン劇場、フランクフルト・アルテオーパー等の主要ホールや、シューベルティアーデ音楽祭、グシュタード・メニューイン音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、キッシンゲンの夏音楽祭、シュヴェツィンゲン音楽祭、ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭に登場する。ケント・ナガノ指揮ハンブルク州立歌劇場管弦楽団とはヴラジーミル・タルノポルスキーの新曲『Im Dunkel vor der Dämmerung』の初演が予定されており、アンドレアス・オッテンザマー&エディクソン・ルイスと共に演奏する。このほか、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団、スイス・イタリアーナ管弦楽団、NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団、ラインランド=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団、イェナ・フィルハーモニー管弦楽団との共演があり、バーゼル室内管弦楽団とはアリーナ・イブラギモヴァとモーツァルトの協奏交響曲で共演する。室内楽では、ザビーネ・マイヤー&ウィリアム・ヨンとのトリオ、ルベン・ドゥブロフスキー&バッハ・コンソート・ウィーンとの『Viola Latina!』プロジェクトのほか、ユリア・フィッシャー弦楽四重奏団とはロンドン、チューリッヒ、マドリード、プラハ、ベルリン、ミュンヘン等で公演を行う。 2016年、恵まれない人々へ音楽の架け橋となるよう、慈善団体カリタス・ボンと共同で室内楽フェスティバル「クラシック・フュア・アル」を設立した。
現在、ミュンヘン音楽大学で教授を務める。
現代の楽器製作者フィリップ・アウグスティンによるヴィオラを演奏する。
コンサート情報
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