日本を代表するギタリスト、渡辺香津美のデビュー50周年を記念する「KW50 渡辺香津美ソロ フィンガー・プリンツ」。ライフワークとなるアコースティックギターを中心としたシリーズ「ギター・ルネッサンス」をさらに発展させ「ギターの持つ開かれた可能性」とその世界観を表現するプロジェクトだ。9月29日、自身の生活の拠点である軽井沢での公演が開催される。この軽井沢大賀ホール公演は通常のライブ配信に加え、ハイレゾ配信される。ハイレゾ音質の配信というと、音のみが一般的だが、今回は映像付き。9月10日、公演に先立ち渡辺のサウンドチェックと撮影&配信スタッフによる配信テストが行われた。
軽井沢大賀ホールは2005年に開館、自然に囲まれた美しい外観と上質な音響空間で、クラシックファンにも馴染み深い。配信テスト当日の軽井沢は久々の好天で、早くも木々が少し色づき始め秋の雰囲気が漂う。
機材が搬入され渡辺も会場に入り、まもなくサウンドチェックが始まる。舞台袖には、配信機材がセットされスタッフがテストを開始。通常のライブ配信と比較すると、今回のハイレゾ+映像配信は数倍ものデータ量を扱うため、特殊な機材を使用する。テスト開始から15分ほどで無事テストは終了。映像とともにハイレゾ音源の配信が確認された。
サウンドチェック開始 ハイレゾ配信 テスト準備中
配信された映像がパソコンのモニタに映し出され、テスト完了
リハーサルを終えた渡辺が今回の公演に向けての意気込みを語った。
「この軽井沢大賀ホールは音が素晴らしくずっと憧れていたホールです。今日、チェックしたんですけど、特にアコースティックギターの響きが素晴らしい! 29日の公演では、この日のために用意した出来上がったばかりのエレクトリックギターも披露します。さっき早速試してみましたが、とてもいいマッチングでアコギだけでなくエレクトリックもいい音がするんだと実感しました。当日は思い切り弾き倒したいと思います」
また、ハイレゾ配信に対しては次のように期待を語る。
「弦の軋みまで伝わるのではないかと思いますので、身を清めて臨まなければならないんですけど(笑)その分、ギターの響きの良さも伝わるかと思うので期待しています」
初秋の軽井沢、日々の雑事をひととき忘れ、大自然に囲まれた美しいホールで、渾身のギターサウンドに酔いしれたい。
渡辺香津美オフィシャルウェブサイト
https://www.kazumiwatanabe.net