佐渡裕が新日本フィルの音楽監督、ミュージック・アドヴァイザーに就任

  新日本フィルは、2023年4月より佐渡裕が第5代音楽監督に就任することを発表した。契約期間は2027年3月までの4年間。また、就任前の2022年4月からの1年間についても、ミュージック・アドヴァイザーとして演奏会のプログラミングに携わることが、併せて発表された。

Yutaka Sado (c) Peter Rigaud

 佐渡裕は1961年生まれ。京都市出身。レナード・バーンスタイン、新日本フィルの創設者で桂冠名誉指揮者でもある小澤征爾らに師事し、1989年のブザンソン国際指揮者コンクール優勝を皮切りに、ヨーロッパの主要オーケストラに数多く客演。これまでに、ロンドン響、パリ管、ベルリン・フィル、ベルリン・ドイツ響、バイエルン国立歌劇場管、ローマ・サンタ・チェチーリア管など、名門楽団の指揮台にも立っている。2015年にオーストリアのトーン・キュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任。また、オペラの分野でも、オランジュ音楽祭での《蝶々夫人》、トリノ王立歌劇場《ピーター・グライムズ》《カルメン》など、幅広いレパートリーを誇る。現在は、ウィーンに活動拠点を置いている。
 国内でも、兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務めるなど、多方面で活躍。レコーディングも多く、トーンキュンストラー管とのアルバムは、2021年8月リリースの最新盤『ブラームス:交響曲第2番/ハイドンの主題による変奏曲』が17枚目となる。
 新日本フィルとの初共演は1988年2月。1992年9月から95年7月にかけては「指揮者」のポストにもあった。これまでの共演歴は90回以上にのぼる。

 新日本フィルは、現・音楽監督の上岡敏之が任期満了のため2021年8月をもって退任。楽団創設50周年を迎える2022年に佐渡との協働がスタートし、新たな歴史を刻むことになる。

佐渡裕出演公演
すみだクラシックへの扉 #04
2022.1/21(金)、1/22(土)各日14:00 すみだトリフォニーホール
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op. 73 「皇帝」(ピアノ:ニュウニュウ)
リムスキー=コルサコフ:シェエラザード op. 35

第641回定期演奏会〈トリフォニーホール・シリーズ〉
2022.5/21(土)14:00 すみだトリフォニーホール
5/23(月)19:00 サントリーホール

R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 op. 20, TrV 156
バーンスタイン:前奏曲、フーガとリフス
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op. 92

新日本フィルハーモニー交響楽団
https://www.njp.or.jp