ピティナ・ピアノコンペティション特級で野村友里愛がグランプリ

 8月19日、サントリーホールで45回目を迎えたピティナ・ピアノコンペティションの特級ファイナル(審査員長:二宮裕子)がおこなわれた。4名のファイナリストが大井剛史指揮新日本フィルハーモニー交響楽団と協奏曲をそれぞれ1曲演奏。審査の結果、野村友里愛がグランプリに輝いた。
(写真提供:全日本ピアノ指導者協会 (c) 平舘平)

表彰式にて 左より:進藤実優 野村友里愛 今泉響平 五条玲緒

【最終審査結果】
グランプリ 野村友里愛(角川ドワンゴ学園N高等学校1年)
銀賞 進藤実優(モスクワ音楽院付属中央音楽学校卒業)
銅賞 今泉響平(モスクワ音楽院・大学院修了)
入選 五条玲緒(東京藝術大学3年)
聴衆賞 進藤実優
オンライン聴衆賞 野村友里愛

野村友里愛 ファイナルのステージ

 野村は、5歳よりピアノを始め、現在 角川ドワンゴ学園N高等学校1年生。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会では、2015年以降、毎年のように各部門で上位入賞を果たし、2019年にF級金賞および聖徳大学川並弘昭賞を受賞するなど、年々着実に力をつけてきた。現在は関本昌平に師事している。ファイナルでは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を選択、力強いダイナミックな演奏を披露し、堂々たる弾きっぷりに聴衆からも大きな拍手が贈られた。野村には、グランプリ賞金として120万円が贈られる。

野村友里愛

 特級ファイナルの来場者が投票権をもつ聴衆賞では、ショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏した進藤実優が第1位に選ばれた。進藤は、10月にワルシャワでおこなわれる第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会への出場がすでに決定している。
 また、今年新たに、セミファイナル、ファイナルについてYouTubeライブ配信の視聴者が投票をするオンライン聴衆賞が設けられ、こちらは野村が第1位となった。

進藤実優 ファイナルのステージ

◎ファイナル・セミファイナル審査員
有森博 上原彩子 菅野潤 菊地裕介 黒田亜樹 田村響 寺西基之 中井恒仁 二宮裕子 練木繁夫 宮谷理香

ピティナ・ピアノコンペティション特級
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