8/1(日)真夏のバッハⅥ 大木麻理パイプオルガン・リサイタル

上段左より:大木麻理(c)Takashi Fujimoto、村松稔之、佐竹真登、高橋奈緒
下段左より:鈴木崇洋、吉田篤、武澤秀平、廣澤麻美

 オルガンでたっぷりバッハを聴くのはサマーミューザの毎年の楽しみのひとつだ。ホールオルガニスト大木麻理によるバッハの夕べ。オルガンのために書かれた作品だけでなく、「G線上のアリア」や「イタリア協奏曲」「半音階的幻想曲とフーガ」などの人気曲まで、壮麗なオルガンの響きで楽しめる充実のバッハ三昧。一番の聴きどころはアルトのためのソロ・カンタータ第170番「満ちたれる安らい、うれしき魂の悦びよ」だろう。弦やオーボエも加わるオリジナル編成での演奏だが、オルガンが、通奏低音ではなくソロ楽器として活躍するカンタータなので、オルガンによるこの「真夏のバッハ」シリーズにふさわしい。独唱の村松稔之の、女声アルトのように響くつややかなカウンターテナーも注目。
文:宮本明

【Information】

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
真夏のバッハⅥ 大木麻理パイプオルガン・リサイタル
王道をきわめる!ミューザの夏はバッハの夏

2021.8/1(日)17:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
(16:00開場/16:20~16:40 大木麻理、村松稔之、廣澤麻美によるプレトーク)

パイプオルガン:大木麻理
カウンターテナー:村松稔之
オーボエ・ダモーレ:佐竹真登
ヴァイオリン:髙橋奈緒、鈴木崇洋
ヴィオラ:吉田篤
チェロ:武澤秀平
チェンバロ:廣澤麻美

プログラム
<オール・J.S.バッハ・プログラム>
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV545
「シュープラーコラール集」から 目覚めよ、と我に呼ばわる物見らの声あり BWV645
イタリア協奏曲 BWV971(C.クロンプ編)
カンツォーナ ニ短調 BWV588
トッカータ ホ長調 BWV566
カンタータ「満ちたれる安らい、うれしき魂の悦びよ」 BWV170
管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 から アリア(S.カルク=エラート編)
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(M.レーガー編)

●ホール座席券全席指定)

一般2,500円
友の会2,250円

U25(小学生以上25歳以下):1,000円
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。

●オンライン鑑賞券

一般  1,000円
友の会 900円

ライブ+アーカイブ配信
※アーカイブ配信は翌々日正午より開始
※ライブ配信は開場時間より開始

*詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200

https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2919

特集:フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
昨年、コロナ禍において先陣を切って行われた大規模音楽祭、フェスタサマーミューザKAWASAKI。感染対策を徹底し会場に観客を入れ(1/3ほどに制限)、全公演のライブ配信も行った。あの時期に1人の感染者も出さず、17回におよぶオーケストラ公演を行ったことは世界的に見ても大きなチャレンジかつ実績となった。そのサマーミューザ、今年は20公演とさらにパワーアップして7月22日から8月9日まで開催される。9つの首都圏のオーケストラに加え、オーケストラ・アンサンブル金沢と京都市交響楽団が加わった豪華ラインナップ。もちろん今年も 生音+生配信。サマーミューザおなじみの人気企画、プレトークやプレコンサートの模様もライブ配信されるので、全国どこからでも音楽祭を楽しめる。暑い夏に熱いパフォーマンスを期待したい。