ハンガリー音楽のスペシャリストのピアニズムをじっくり堪能する
ピアニストの田代慎之介は東京藝術大学を卒業後、ハンガリー政府給費留学生としてリスト音楽院で研鑽を積み、東京藝術大学大学院をクロイツァー賞を得て修了。日本音楽コンクール入選、エピナル国際ピアノコンクール第1メダル、マリア・カナルス国際音楽コンクール・メダルと、国内外のコンクールで入賞。現在は武蔵野音楽大学演奏学科長および教授として後進の指導に当たりながら、東京と札幌で定期的にリサイタルを開催し、自身の音楽性・技術を高め続けてきた。
今回演奏されるのはシューマンの作品の中でも特に高度な技巧を要求される「交響的練習曲」、豊かな表現力と繊細さが必要な「子供の情景」を核に、田代の“十八番”であるハンガリーの作曲家、リストとバルトークが並ぶ。圧倒的な技術が求められる「超絶技巧練習曲」に多彩なリズムが展開する「ミクロコスモス」と、ピアニストとしてのあらゆる面を試されるプログラムで、田代の磨き抜かれたピア二ズムを堪能できるだろう。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2021年8月号より)
2021.9/6(月)19:00 東京文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
https://www.proarte.jp
他公演
8/31(火) 札幌コンサートホールKitara(小)(平和ステージ・オフィス011-665-0675)