ベルリン・フィルが6月5日から公演再開!

Wir spielen wieder vor Publikum!

ベルリン市内では、感染状況の改善に伴い、5月下旬に入ってビアガーデンが約半年ぶりに営業再開されたほか、博物館や美術館も人数制限はあるものの開館している。そうしたなか、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、現地時間6月3日、ついに本拠地フィルハーモニーでの公演を再開する。

同楽団では、3月に聴衆を1000人入れて試験的に実施したPilot Projectの成功を踏まえ、徹底した衛生管理規則のもと公演をおこなう。座席数は50%以下に制限し、客席は市松配席。来場者は、抗原検査陰性証明書、またはワクチン接種を受けていることを証明する接種証明書、あるいは過去6ヶ月以内にウイルスに感染し、かつ28日以上経過しているこを示す医学的証明書、そして写真入り身分証明書の提示が求められる。

3月20日のPilot Project公演 (c)Stephan Rabold

再開初日をタクトを執るのはサカリ・オラモ。ソリストに韓国出身の若手キム・ソヌク(ピアノ)を迎え、ウンスク・チンのピアノ協奏曲でスタート。メインはシベリウスの交響曲第2番(6/3, 6/4にも同プログラムが予定されていたが、そちらはキャンセルされた)。

6月の公演ラインナップは以下のとおり(日付は現地時間)。

6/5(土)
サカリ・オラモ(指揮)キム・ソヌク(ピアノ)
♪ウンスク・チン:ピアノ協奏曲
♪シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43

6/10(木)、6/11(金)、6/12(土)
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
♪シベリウス:交響曲第4番 イ短調 op.63
♪ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90

6/17(木)、6/18(金)、6/19(土)
ジャン=クリストフ・スピノジ(指揮) フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)
♪ヴィヴァルディ:アリア〈喜びとともに会わん〉 〜歌劇《ジュスティーノ》RV 717より
♪ヴィヴァルディ:アリア〈私は呻き、同時に震える〉〜歌劇《オリンピーアデ》RV 725より
♪ハイドン:交響曲第82番 ハ長調「熊」
♪ロッシーニ:カヴァティーナ〈こんなに胸騒ぎが〉〜歌劇《タンクレディ》より
♪モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」

印のついている日の公演は、Digital Concert Hallで配信がおこなわれるので、公演再開の喜びに満ちたステージの様子を見届けてみてはいかがだろうか。


Berliner Philharmoniker
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