東京交響楽団の音楽監督ジョナサン・ノット(Jonathan Nott)は先週無事に入国し、現在、公演に向けて待機期間に入っていることが発表された。昨年末に行われた「第九」演奏会以来の来日となる。今回、諸事情で演目やソリストの変更が生じたものの、ノット自身の指揮で公演が実現するのはまさに朗報。日本に着いたばかりのマエストロが、ぶらあぼONLINEのために次の通りメッセージを送ってくれた。
「東京交響楽団の75周年の特別演奏会にて、再び素晴らしいオーケストラと素晴らしい聴衆の皆様と共に、音楽を分かち合えることを大変幸せに思います。このような状況下だからこそ、チャレンジ精神を忘れず、この難局を乗り越えていきたいと考えています。関係者の皆様には、深くお礼申し上げます」
今回の来日では、マーラーの1番、4番をはじめ、J.アダムズ、ベルクなどノットらしさを感じさせるプログラムで、音楽の鳴り響く空間を共有する喜びを日本の聴衆に届けてくれるに違いない。
【information】
東京交響楽団 特別演奏会
5月22日(土)14:00 東京オペラシティコンサートホール
指揮:ジョナサン・ノット
独唱:森麻季(ソプラノ)
〈演目〉
J.アダムズ:ザ・チェアマン・ダンス(歌劇《中国のニクソン》より)
ドビュッシー:遊戯
マーラー:交響曲第4番ト長調
5月27日(木)18:30 ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:ジョナサン・ノット
独奏:児玉麻里(ピアノ)、グレブ・ニキティン(ヴァイオリン/東京交響楽団コンサートマスター)
〈演目〉
ベルク:室内協奏曲-ピアノ、ヴァイオリンと13管楽器のための
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」
問:TOKYO SYMPHONYチケットセンター044-520-1511
http://tokyosymphony.jp