NBS専務理事/東京バレエ団代表・佐々木忠次にフランス国家功労勲章グラントフィシエ

左から)クリスチャン・マセ 駐日フランス大使 ブリジット・ルフェーブル パリ・オペラ座バレエ団芸術監督 高橋典夫 (公財)日本舞台芸術振興会常務理事(※佐々木忠次代理)
左から)クリスチャン・マセ 駐日フランス大使
ブリジット・ルフェーブル パリ・オペラ座バレエ団芸術監督
高橋典夫 (公財)日本舞台芸術振興会常務理事(※佐々木忠次代理)
公益財団法人日本舞台芸術振興会(NBS)専務理事/東京バレエ団代表・佐々木忠次がフランス政府より国家功労勲章グラントフィシエに叙され、3月23日フランス大使公邸でクリスチャン・マセ駐日フランス大使から勲章を授与された。授与式には、療養中の佐々木に代わり、常務理事の高橋典夫が出席した。

 佐々木は、オペラ、バレエ、演劇などさまざまな分野の舞台芸術において、舞台監督と制作プロデュースを務め、1964年に東京バレエ団を設立。以来、国内はもとより、30カ国150都市を巡り、パリ・オペラ座をはじめとしたヨーロッパの名門オペラハウスで722回にもわたる海外公演を実現した。

 また、マルセル・マルソーのパントマイム、モーリス・ベジャールの作品を日本に紹介。シルヴィ・ギエムら著名なバレエダンサーや世界の名門オペラハウス、パリ・オペラ座バレエ団などを招聘、芸術を通じた文化交流に貢献した。

 マセ駐日大使は「佐々木さんは、一方通行になりがちな文化交流を双方向の流れすることに成功された方です。今年は日本とフランスの文化協力が始まって90年という節目の年ですが、これまで両国は自然に共感し合い、文化や芸術の世界でもお互いに相通じるものがあります。この90年の文化協力の歴史を振り返ったときに、どなたか一人の名前を挙げるとなりますと、私たちは自然と佐々木さんのお名前を口にするのではないでしょうか」と語った。

 佐々木はこれまでにもフランス政府から1985年に芸術文化勲章シュヴァリエ、1991年に芸術文化勲章コマンドゥール、1999年に国家功労勲章オフィシエを授与されている。

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