「音楽のまち・かわさき」の“夏の風物詩”として多くのクラシック・ファンに親しまれている音楽イベント、サマーミューザが10周年を迎える。今回は7月26日(土)から8月10日(日)まで16日間にわたり、首都圏で活躍するオーケストラが、それぞれ趣向を凝らした内容のコンサートを披露、まさにオーケストラの祭典が繰り広げられる。10年目の今年からは、出演するオーケストラが10に増えたことも大きな特色で、参加団体は、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団(同楽団は今回初登場)。会場はミューザ川崎シンフォニーホールと昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(8月3日、8月9日のみ)。
3月28日に開かれた記者会見では、福田紀彦(川崎市長)、秋山和慶(東京交響楽団桂冠指揮者、ミューザ川崎シンフォニーホール チーフアドヴァイザー)、小川典子(ピアニスト、ミューザ川崎シンフォニーホールアドヴァイザー)佐山雅弘(ジャズピアニスト、同)、吉井實行(日本オーケストラ連盟 業務執行理事・事務局長)、大野順二(東京交響楽団・楽団長)が出席。会見の席で、福田市長は「10のオーケストラが日替わりで、しかも低料金で聴けるのはとても贅沢。今年も、さらにパワーアップしたミューザを大いに期待している。昨年、ホールが復活し、素晴らしい音響でプログラムを提供できるのはとても嬉しく思っている。ホールのこれまで積み上げられてきた経験をもとに、もっと先へと音楽を発信してゆきたい」と語った。また、期間中に行われる「オルガン&ピアノ鍵盤スペシャル」に出演する小川典子は「今年はピアノだけでなく、初めてオルガンにもチャレンジする。同じ鍵盤楽器でありながらもまったく異なるサウンドの違いを楽しんでほしい」、同じく「サマーナイト・ジャズ」に登場する佐山雅弘は「昨年も好評だったが、ホールのロビーをジャズ・バーにしてふだんと一味違ったくつろげる場にする。多くの人にジャズも味わってくれれば」と独自のアイディアを語った。
なお、サマーフェスタの期間前の7月1日(火)には「ミューザの日2014」ウェルカムコンサートを開催。谷川俊太郎の詩とナレーションによる「動物の謝肉祭」や久石譲:オーケストラ・ストーリーズ「となりのトトロ」などが演奏される(東京交響楽団)。そのほか、毎年恒例のこども向けコンサート「こどもフェスタ」が7月19日(土)〜23日(水)に行われる。
問・ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0100
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa