第47回(2020年度)日本ショパン協会賞の受賞者に伊藤順一と藤田真央が決定した。同賞は日本ショパン協会が、各年におけるピアノ演奏会でショパン作品について特に優れた演奏を示したピアニストに贈るもの。第47回(2020年度)の選考は3月11日にオンラインで行われた。
贈呈理由として、伊藤は豊洲シビックセンターホールで開かれた『伊藤順一ピアノソロリサイタル』(20.12/1)、藤田は東京オペラシティ コンサートホールでの『藤田真央ピアノ・リサイタル』(20.9/17)、そこでのショパン演奏で示した成果に対して、また今後の活動への奨励として贈呈された。
表彰は、5月24日から29日にかけてカワイ表参道で開催される『ショパン・フェスティバル2021 in 表参道』の期間中にそれぞれメダルと賞状、賞金10万円が贈呈される。
《受賞者のプロフィール》
伊藤順一(いとうじゅんいち)
1991年生まれ。ヤマハピアノ演奏研究コース、東京藝術大学で学んだのち渡仏。エコールノルマル音楽院でアンリ・バルダのクラスなどで研鑽を積んだ。欧州での多くのコンクールに入賞し、その後ソロ活動やオーケストラとの共演を重ねた。2019年に帰国し、演奏活動と後進の指導をおこなっている。
藤田真央(ふじたまお)
1998年生まれ。東京音楽大学卒業。2017年、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝、19年にチャイコフスキー国際コンクールで第2位に入賞し世界から注目された。2019/20シーズンにはワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演しロンドン・デビュー。以降、海外の多くのオーケストラとの共演を果たし、著名音楽祭に招かれるなど目覚ましい活躍ぶりを見せている。
日本ショパン協会
http://chopin-society-japan.com