久石譲が日本センチュリー響の次期首席客演指揮者に就任

 久石譲が2021年4月より、日本センチュリー交響楽団の首席客演指揮者に就任する。新シーズンの開幕に先立って3月25日、センチュリーオーケストラハウスで記者会見が行われた。久石、望月正樹(日本センチュリー交響楽団専務理事、楽団長)と小田弦也(同楽団理事、事業部長)が登壇した。

左より:望月正樹(日本センチュリー交響楽団専務理事、楽団長)、久石 譲、小田弦也(同楽団理事、事業部長) 写真提供:日本センチュリー交響楽団

 久石の任期は3年の予定。日本センチュリー響との初年度シーズンには3回登壇し、自作を含む現代作品とシンフォニーの古典的名作を指揮する。

 久石は就任ついて「これまで日本だけでなく世界中のオーケストラを振り、自分の作品からクラシックまで色々と演奏してきたが、一期一会では表現しきれない、オケとより深い関係にならないと形にならないと感じていた中で、2019年の年末に日本センチュリー交響楽団と共演した際、今回のポストについてお話をいただいた。このオーケストラ好きだな、皆が一生懸命で気持ちが良いなと思った。作曲家である自分が一緒にやりたいオーケストラはそう多くないが、日本センチュリー響は新しい感覚を持っている楽団だと感じた。練習場が服部緑地の中にあるのも気に入った」と語った。

【久石譲の指揮する公演】
●第257回定期演奏会
2021.9/24(金)19:00 大阪/ザ・シンフォニーホール
久石譲:Encounter for String Orchestra
スメラ:チェロ協奏曲(独奏:佐藤晴真)
ベートーヴェン:交響曲第7番

●第262回定期演奏会
2022.3/4(金)19:00 大阪/ザ・シンフォニーホール
ペルト:フェスティーナ・レンテ
久石譲:最新作(タイトル未定)
プロコフィエフ:交響曲第7番

●京都特別演奏会
2021.9/20(月・祝)15:00 京都コンサートホール
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
久石譲:mládí for Piano and Strings
久石譲:Symphonic Suite Castle in the Sky


 このほかに「4オケの4大シンフォニー2021」に日本センチュリー響を振ってベートーヴェンの交響曲第8番を演奏する(2021.4/17(土)14:00 大阪/フェスティバルホール)ほか、9月と12月に西日本ツアーも予定されている。

日本センチュリー交響楽団
https://www.century-orchestra.jp