読響の新コンサートマスターに林悠介が就任

 読売日本交響楽団は2021年4月1日より、コンサートマスターに林悠介(はやし ゆうすけ)が就任することを発表した。これにより同楽団はコンサートマスターに小森谷巧、長原幸太、林の3人、そして特別客演コンサートマスターの日下紗矢子という体制となる。

 林は1984年生まれ。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席で卒業後、ウィーン国立音楽大学で学び、同修士課程を最優秀で修了した。原田幸一郎、ドーラ・シュヴァルツベルクに師事している。ブレシア国際コンクールで日本人初の優勝ほか、多くの国際コンクールでの入賞歴がある。

 欧州とアジアで活動していたが、2012年よりドイツを拠点とし、14年までノルトライン・ヴェストファーレン州立ノイエ・フィルの第1コンサートマスター、14年から17年までハノーファー北ドイツ放送フィルの副コンサートマスター、17年から21年にかけてはヴッパータール響の第1コンサートマスターを務めた。

 就任にあたり、林は次のようにコメントしている。
「初めてゲスト出演して以来、読響の実力、そして楽団のあたたかい雰囲気にとても魅力を感じておりましたので、今回の就任を大変に光栄に思っています。ウィーンへ留学して以来18年間ヨーロッパで活動してまいりましたが、これまでの経験を生かし、音楽のすばらしさを皆様にお伝えできるようさらに精進してまいります」

 読響主催公演で最初のコンサートマスターとしての出演は、4月30日の「第641 回名曲シリーズ」となる。

読売日本交響楽団
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