春の煌めきに満ちた輝く歌声に酔いしれる
新国立劇場《魔笛》、びわ湖ホール《ワルキューレ》などに出演し、オペラの分野でも活躍を続けるテノールの望月哲也が「Hakujuの歌曲 #1」に出演する。題して「春に歌う〜ホルンと共に」。望月はHakuju Hallでの「シューベルト三大歌曲」シリーズに出演して高い評価を受けたが、今回はホルンとの共演を含む珍しいプログラムに挑む。
ホルンに東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者の髙橋臣宜(たかのり)を迎え、河原忠之のピアノとともに望月が歌うのは、イギリスの巨匠ブリテンの「セレナード」、シューベルトの「流れの上で」D943など。「セレナード」はホルンの名手デニス・ブレインの依頼によって書かれた作品で、ホルンの妙技が味わえる傑作だ。
この他、車椅子の詩人・画家として知られる星野富弘の詩に新実徳英が作曲した歌曲集「花に寄せて」(抜粋)も披露される。音楽と詩の美しい結びつき、テノールの声とホルンの調和を春の空気の中で味わおう。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2021年3月号より)
*緊急事態宣言の発出に伴う政府および東京都からの要請により、通常の形態での開催が困難であることから、本公演は中止となりました。(4/27主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
2021.5/8(土)15:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp