東京シティ・フィルが2021/22シーズンラインナップ発表

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が、2021-22シーズンのラインナップを発表した。コロナ禍を見据え、指揮者・ソリストとも日本人アーティスト中心のプログラムが組まれた。

東京オペラシティ コンサートホールで行われる全9回の定期演奏会は、7年目のシーズンとなる常任指揮者・高関健によるブルックナーの交響曲第5番(原典版)で開幕(21.6/16)。高関はこのほかに、ストラヴィンスキー没後50周年記念プログラム(10/14)、ラロのスペイン交響曲(ヴァイオリン独奏:戸澤采紀)やメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」などを組み合わせたプログラム(22.1/15)、マーラーの交響曲第9番(3/26)の4公演を振る。

また、首席客演指揮者の藤岡幸夫が、遠藤千晶(箏)と藤原道山(尺八)をソリストに迎えた邦人作品(千住明、大島ミチル)とショスタコーヴィチの交響曲第5番(21.9/3)、吉松隆のチェロ協奏曲「ケンタウルス・ユニット」(独奏:宮田大)ほか(22.2/19)の2公演、桂冠名誉指揮者の飯守泰次郎が、シューマン交響曲全曲演奏シリーズ1(21.12/9)で登場。そして小山実稚恵と共演する下野竜也、スコットランド出身の指揮者ロリー・マクドナルドの客演にも注目だ。

全4回のティアラこうとう定期では、ソリストの顔ぶれも多彩。まずは、高関によるコープランドのクラリネット協奏曲(独奏:山口真由)(4/17)と、ドヴォルザークのチェロ協奏曲(独奏:北村陽)(22.3/5)。そのほか、若手指揮者太田弦の客演でラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」(ピアノ独奏:菊池洋子)(21.10/2)、藤岡の振る吉松隆編曲の「シューベルト@ピアノ協奏曲」世界初演(独奏:田部京子)(22.1/29)などが並ぶ。

また、東京文化会館で行われる特別演奏会では、傘寿を迎えた飯守が5月に演奏会形式によるワーグナー《ニーベルングの指環》ハイライト(21.5/16)を振り、昨年コロナ禍で開催を断念した「第九」(12/28)で高関が2021年を閉じる。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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