神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、2022年4月より沼尻竜典が音楽監督に就任することを発表した。任期は25年3月末までの3年間。
沼尻は、1990年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、以後ロンドン響、ベルリン・ドイツ響、N響など著名なオーケストラと共演。オペラ指揮者としては、リューベック歌劇場音楽総監督を務めたほか、ケルン歌劇場、バイエルン州立歌劇場など名だたる歌劇場にも客演し、高い評価を得ている。コロナ禍の今年3月、芸術監督を務めるびわ湖ホールにて《神々の黄昏》の無観客公演とライブストリーミング配信を行い、大きな話題を集めた。これまでに芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞、2017年春には紫綬褒章を受章した。
神奈川フィルとは、07年から10年間にわたり「神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ」などで共演を重ねてきた。就任にあたり「別の意味での濃い時間を再びご一緒できることとなり、今からとても楽しみです。さらにクオリティを向上させ、いろいろと厳しい時代にあっても皆様の心の拠り所となるようなオーケストラを目指したい」と語った。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
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