公益財団法人東京都交響楽団(所在:東京都台東区 理事長:鳥海 巌 略称:都響)は3日、現在同楽団プリンシパル・コンダクターのエリアフ・インバルが2014年4月から「桂冠指揮者」(Conductor Laureate)に就任すると発表した。
今回の就任について都響は「インバル氏の都響における多大な功績を称えるとともに、今後も定期的な共演を継続するためのもので、演奏内容の一層の向上と楽団の更なる発展につながるもの」としている。
インバルは、1936 年イスラエル生まれ。これまでフランクフルト放送交響楽団(現・hr 交響楽団)常任指揮者、RAI 国立交響楽団(トリノ)名誉指揮者、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団常任指揮者、フェニーチェ劇場音楽監督、チェコ・フィル常任指揮者など歴任。マーラーとブルックナーのスペシャリストとして知られる。
都響との初共演(1991年9月)でベルリオーズ《レクイエム》が大きな反響を呼んで以来、マーラーの交響曲連続演奏会(1994年-96年)など数多くの話題公演を成功に導き、1995年-2000年には特別客演指揮者を務めた。2008年からは、プリンシパル・コンダクターに就任、2012-13年シーズンには都響との2度目のマーラー・ツィクルスに取り組み、絶賛を博した。
なお、インバルの桂冠指揮者就任により、2014年4月以降の都響の指揮者体制は次のような布陣となる。
東京都交響楽団 指揮者体制
〔 2014 年4 月〜 〕
次期音楽監督(2015 年4 月就任) 大野和士
終身名誉指揮者 小泉和裕(現レジデント・コンダクター)
首席客演指揮者 ヤクブ・フルシャ
桂冠指揮者 エリアフ・インバル(現プリンシパル・コンダクター)
桂冠指揮者 ガリー・ベルティーニ(故)
永久名誉指揮者 ジャン・フルネ(故)