豊かな感性と壮大なテクニックが織りなす超絶技巧の世界
伝説的なリリック・テノール歌手、エルンスト・ヘフリガーを父に持つピアニスト、アンドレアス・ヘフリガー。15歳でニューヨークのジュリアード音楽院へ入学してすぐに注目を集め、ニューヨーク・フィルにロイヤル・コンセルトヘボウ管、ベルリン・ドイツ響など、世界有数のオーケストラと共演を重ねてきた。最近ではあらゆる時代の作曲家の作品とともにベートーヴェンのピアノ作品を全曲演奏する「パースペクティブ」と題したシリーズを開催中だが、2020年3月にもロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番や合唱幻想曲がプログラムされるなど、積極的にベートーヴェンと向き合っている。
そんな彼が、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの最難曲「ハンマークラヴィーア」、そして超絶技巧と豊かな音楽性を試されるムソルグスキーの「展覧会の絵」を引っ提げて久しぶりの来日。聴衆にヴィヴィッドな印象を与えるコントラストの烈しい演奏を堪能してほしい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2020年4月号より)
*新型コロナウィルス感染症の感染拡大を考慮し、本公演は延期となりました。(4/20主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
【information】
2020.5/21(木)19:00 東京文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
https://www.proarte.jp