読響が2020/21シーズンプログラムを発表

 読売日本交響楽団が2020/21のシーズンプログラムを発表した。常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレ、首席客演指揮者山田和樹、指揮者/クリエイティヴ・パートナー鈴木優人の3人体制での最初のシーズン。ドイツの“王道プロ”を基本としながらも斬新さを加えた充実した構成となっている。

 常任指揮者に就任して2年目となるヴァイグレは《リエンツィ》序曲、楽劇《ワルキューレ》第1幕(独唱:ジェニファー・ホロウェイ、ペーター・ザイフェルト、ファルク・シュトルックマン)など、得意のオール・ワーグナー・プロ(7/14,7/16)をはじめ、R.シュトラウスの交響詩「マクベス」とヒンデミットの交響曲「画家マティス」(21.1/19)、話題の新進ピアニスト藤田真央を迎えてラフマニノフのピアノ協奏曲第3番とチャイコフスキーの交響曲第4番(21.1/14)など重量級の選曲を用意。オペラとコンサートの両輪で活躍するマエストロの音楽づくりを満喫できそうだ。

 山田和樹も、ウェーベルン「パッサカリア」とグラズノフの交響曲第5番に別宮貞雄のヴィオラ協奏曲(独奏:鈴木康浩)という選曲で独創性を発揮(21.3/4)。読響に新たな魅力と可能性をもたらすことを期待される鈴木優人はシューベルトの交響曲第4番「悲劇的」とベリオ「レンダリング」などを披露する(20.5/13)。

 客演指揮者の公演についてもシーズン開幕を告げる、ブルックナー・ファン待望のマリオ・ヴェンツァーゴによるブルックナーの交響曲第3番(4/8)、前常任指揮者(現桂冠指揮者)シルヴァン・カンブルランによる細川俊夫「瞑想 -3月11日の津波の犠牲者に捧げる-」とヴァレーズ「アルカナ」(6/9)、フランソワ=グザヴィエ・ロトでマーラーの交響曲第7番「夜の歌」とモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番(独奏:佐藤俊介)(10/16)など多彩な内容だ。

読売日本交響楽団
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