【CD】ヤマハのオト〜奏でる匠のオト〜Ⅲ/須川展也&ヤマハ吹奏楽団

 2020年に創立60年を迎える老舗吹奏楽団(職場バンドの最高峰の一つ)のオリジナル企画の第3弾。同楽団のために作曲&編曲された近作が並ぶ、他では聴けない内容だ。中でも長生淳の交響曲「四季連禱」は変化に富んだ充実作。挾間美帆と天野正道のジャジーな作品も凝っていて愉しい。演奏はむろんハイクオリティ。表情の豊かさには特に感心させられるし、天野作品における常任指揮者・須川展也の縦横無尽のサクソフォン・ソロにも魅せられる。ボーナス・トラックの「デリー地方のアイルランド民謡」(ダニーボーイ)の美しいサウンドも高い実力の証明。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年12月号より)

【information】
CD『ヤマハのオト〜奏でる匠のオト〜Ⅲ/須川展也&ヤマハ吹奏楽団』

長生淳:交響曲第3番「四季連禱」/挾間美帆:Planned Work/天野正道:ファインディング・お江戸日本橋/メンケン:「美女と野獣」シンフォニック・メドレー/グレインジャー:デリー地方のアイルランド民謡(ロンドンデリーの歌) 他

須川展也(指揮)
ヤマハ吹奏楽団

ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCS-10079 ¥2700+税

  • La Valseの最新記事もチェック

    • ジャズとクラシックのハネムーン| クラシック・ファンのためのJazz入門 第5回
      on 2019/12/13 at 01:00

      text:藤本史昭 ところで、ジャズとクラシックは相反する音楽…そういう印象を持っている方は、実は少なくないのではないでしょうか。かくいう僕も、「その相反するものも、実はこんなにうまく混淆してますよ」ということを言いたいがためにこの連載を始めたわけで、つまりは自分の中にもそういう思いが潜在的にあるのかもしれません。 そのように考えてしまう最大の理由はやはり、クラシックが(基本的には)書かれた音を再 [&#8230 […]