フランス音楽のみずみずしい魅力溢れるひととき
若手ヴァイオリニストの代表的存在のひとりである毛利文香が、Hakuju Hallのリクライニング・コンサートに登場。「若手実力派によるフランス音楽の旬」と題して、フランス近代の名品3曲を披露する。
毛利は2015年パガニーニ国際コンクール第2位、19年モントリオール国際音楽コンクール第3位などの入賞歴のほか、すでに国際的な演奏活動を繰り広げている名手で、慶應義塾大学文学部卒業という経歴をもつ才人でもある。今回はドビュッシーのソナタ、メシアンの「主題と変奏」、フォーレのソナタ第1番と、フランスのヴァイオリン音楽の魅力が味わえるプログラムを用意。これを彼女の抜群の名技と情熱溢れる演奏で堪能できるのは嬉しい。
共演は、17年日本音楽コンクール第3位入賞、その後も確実にキャリアを広げている期待のピアニスト、原嶋唯。これまでも共演を重ねている毛利と原嶋だけに、深く気心の知れた演奏が楽しめそうだ。同世代の実力派たちのフレッシュな演奏で、エスプリの効いたフランス音楽に浸る1時間。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2019年12月号より)
2019.12/11(水)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp/