ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝記念! 世界が注目する新星 Opus13が日本デビュー

©Elvira Glänte

 Opus13、すなわち「作品番号13」というグループがある。弦楽四重奏団(以下Q)だ。コロナ禍直後の2022年に、ウィグモアホール(ロンドン)とボルドーの2大国際弦楽四重奏コンクールを史上初制覇したレオンコロQを空前絶後と驚いていたら、このスウェーデンとノルウェーの新人がその覇業に続いてしまい、今や欧州では「21世紀半ばの弦楽四重奏界の東西両横綱はレオンコロとOpus13で確定」という空気一色だ。

 「ちょっとヤバい意味が込められた数字が気に入り、敢えてこの名前に」とメンバーが嘯くその名には、無論、意味がある。若きメンデルスゾーンがベートーヴェンを下敷きに練り上げた弦楽四重奏曲 作品13が由来だ。オスロの音楽院でチームを組んだ当初、エベーヌQの録音に触れてこの作品に魅了された4人は、練習を重ね、勝負曲として磨き上げてきた。そしてボルドー優勝記念ツアーでの初来日となる6月の公演でも披露される。ちなみに、5月の第一生命ホール クァルテット・ウィークエンド シリーズでレオンコロQが同作品を演奏、2組の未来の巨匠たちが同じ曲を弾くファン必聴の聴き比べだ。

 そしてメインは、その語法に深い繋がりを感じると自認し、コンクールでも客席を圧倒したグリーグ。この若者たちは、室内楽の枠を超えた巨大な弦楽合奏のような響きに、北欧の魂を歌い上げる。「弦楽四重奏はたった4人でも、自発的に自分なりの瞬間を作る自由があり、豊かな合奏としての響きも作り出せます(Opus13)」。

文:渡辺 和

(ぶらあぼ2026年5月号より)

クァルテット・ウィークエンド2026-2027 Opus13(オーパス・サーティーン)
2026.6/28(日)14:00 第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 
https://www.triton-arts.net

他公演 
2026.6/27(土) 大阪/ザ・フェニックスホール(06-6363-7999)