【CD】クラリネット室内楽作品集/磯部周平

2003年のライヴ録音のリマスター盤。当時N響の首席奏者だった磯部周平が実力者たちと組んで、大作曲家がクラリネットのために書いたデュオ、三重奏、五重奏の名作を聴かせる。プログラム的には、1891〜1977年に書かれた近代の作品、すなわち精緻な音楽揃いである点が妙味。磯部は、まろやかな音色で品格のある演奏を展開し、サン=サーンスのソナタの哀歌(第3楽章)やブラームスの三重奏曲のしみじみとした味わい、フランセの五重奏曲の小粋なエスプリなど、終始耳を楽しませる。リマスターによるクリアかつナチュラルなサウンドも聴きもの。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年10月号より)

【information】
CD『クラリネット室内楽作品集/磯部周平』

サン=サーンス:クラリネット・ソナタ
ブラームス:クラリネット三重奏曲
フランセ:クラリネット五重奏曲
ヒンデミット:クラリネット五重奏曲より第5楽章

磯部周平(クラリネット)
岡崎悦子(ピアノ)
モルゴーア・クァルテット【荒井英治 戸澤哲夫(以上ヴァイオリン) 小野富士(ヴィオラ) 藤森亮一(チェロ)】

収録:2003年11月、紀尾井ホール(ライヴ)
マイスター・ミュージック
MM-4064 ¥3000+税

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