古典四重奏団 ムズカシイはおもしろい!! バルトークの時代2019 その5とその6

心が軽くなるトークと演奏で音楽が身近に

C)F.Fujimoto

 「ムズカシイはおもしろい!!」は、精鋭集団・古典四重奏団が続けている、大人気のレクチャー付きコンサート。「弦楽四重奏曲なんて、絶対に理解できない」という“食わず嫌い”たちの思い込みを根底から覆し、室内楽ファンを“増殖”させ続けている。

 2016年秋にスタートしたシリーズ「バルトークの時代」では、特に敬遠されがちな20世紀の傑作の魅力を“解剖”してきた。その第5弾では、「古典との融合」をテーマに、チェロの田崎瑞博が分かり易く説明。その後、バルトークが調性感に回帰した第5番と、フォーレの最終作であり、対位法的な構築感と流麗さを併せ持つ弦楽四重奏曲ホ短調が演奏される。

 一方、第6弾は「哀悼の音楽」がテーマ。まずは、ファシズムと戦争犠牲者への思いを込めた、ショスタコーヴィチの第8番を聴く。そして、ファシズムの嵐を避けるため、アメリカ亡命を余儀なくされたバルトークが、祖国との別離の悲しみをしたためた第6番を披露。今回も奥深く、知的な体験が待っているに違いない。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2019年9月号より)

その5の昼 2019.9/29(日)14:30 
その5の夜 10/2(水)19:00
その6の昼 10/26(土)14:30
その6の夜 10/29(火)19:00
近江楽堂(東京オペラシティ3F)
問:ビーフラット・ミュージックプロデュース03-6908-8977 
http://www.gregorio.jp/qc/

  • La Valseの最新記事もチェック

    • 美少年と貴婦人、その甘く苦い関係 | 萌えオペラ 第4回 リヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》
      on 2019/09/20 at 23:30

      text:室田尚子 illustration:桃雪琴梨 前回ご紹介したズボン役の代表であるモーツァルト《フィガロの結婚》のケルビーノ。彼が誕生してから100年以上を経て、オペラ史に名を残すもうひとりのズボン役が登場します。その名はロフラーノ伯爵オクタヴィアン。18世紀マリア・テレジア治世下のウィーンを舞台にしたリヒャルト・シュトラウスの《ばらの騎士》のタイトルロールです。年齢は17歳。若くして爵位 [&#8230 […]