ウィーン=ベルリン ブラス・クインテット

鮮烈にして豊潤な最強のドリーム・ブラス


 現代最強のトランペッターとして真っ先に名が挙がるのが、ベルリン・フィルの首席奏者G.タルケヴィだ。渋谷駅から徒歩5分の渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールに、彼を中心としたグループが2年続けてやってくる。昨年はベルリン・フィル ブラス・トリオ、そして今年はウィーン=ベルリン ブラス・クインテット。世界最高峰の両雄ベルリン&ウィーン・フィルのメンバーが合体した豪華な金管五重奏団である。

 メンバーは、トランペットがタルケヴィとG.イェル(ベルリン・フィル首席)、ホルンがT.イェプストル(ウィーン・フィル)、トロンボーンがM.ガール(ウィーン・フィル)、テューバがA.v.プットカマー(ベルリン・フィル)。強靭で華麗なベルリン・フィル3名が高音と低音、豊潤で柔らかなウィーン・フィル2名が中音を受け持つ絶妙な構成で、両者の美点が融合した比類なきアンサンブルを聴かせてくれる。過去の来日公演でも絶賛された彼らの魅力は、美麗なサウンドや超絶技巧に加えて、伝統の様式を踏まえた表情豊かにして品格のある表現。楽曲の最上の姿を伝えるその演奏は、ブラス・ファン以外をも魅了する。

 今回(全国ツアーあり)のプログラムは、バッハ等の名曲アレンジもの、エヴァルド等のオリジナル曲からピアソラまで実に多彩。誰もが楽しめること請け合いだし、「子どものサーカス」「ミュージック・ホール組曲」といった複数のブラス定番曲が、愛好家を喜ばせる。なお渋谷公演は、同日開催の「若手演奏家のための公開マスタークラス」(17:00〜 聴講要申込)や、マスタークラス受講生を含む若き演奏家たちによるランチタイムコンサート(9/12,9/17,10/8 12:10〜同センター1F 観覧無料)にも要注目。

 ここは世界のトップ・サウンドをぜひ体験したい。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年9月号より)

2019.9/26(木)19:00 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
問:渋谷区文化総合センター大和田03-3464-3252 
https://www.shibu-cul.jp/
※マスタークラスやランチタイムコンサートなどの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。