ギターの可能性を追求し続ける俊英登場
今回のリサイタルでは、バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番」から、ソル、アセンシオ、ヘンツェ、カステルヌオーヴォ=テデスコ、伊左治直の新作まで、18世紀から21世紀に至る音楽が集められている。ソルの「グランド・ソナタ第2番」は、クラシック・ギターの魅力を満喫できる大作。イエペスの師であるアセンシオの「内なる想い」は、スペインのギターの名曲。カステルヌオーヴォ=テデスコの「悪魔の奇想曲」は、パガニーニの曲も引用される、超絶技巧作品だ。伊左治は、藤元の作曲の師でもあり、今回は藤元によって委嘱された新作が世界初演される。
文:山田治生
(ぶらあぼ2019年9月号より)
2019.9/10(火)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999
https://www.operacity.jp/