【CD+DVD】ミルコ・ラザール作品集 /北谷直樹&杉田せつ子

 ピリオド楽器を時代という枠組みから切り離し、個性的な表現手段として用いる動きは今や盛ん。現代スロヴェニアのミルコ・ラザールが、スイスを拠点に活躍するチェンバリスト、北谷直樹のために書いた作品集。多様な色彩とリズムの前に、「高貴で繊細」といったイメージを押し付けられてきた楽器が、時に艶めかしく、時にダイナミックに語り掛けてくる。バロックヴァイオリンの名手、杉田せつ子は、複数の弓を使い分け、ピュア・ガットをどう“共鳴”させるかを追究。北谷と共に、楽器の可能性の拡大へ挑む。同梱のDVDでは、演奏や楽器の製作過程、録音の意図などが紹介される。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2019年6月号より)

【Information】
CD+DVD『ミルコ・ラザール作品集/北谷直樹&杉田せつ子』

ラザール:チェンバロとオブリガート・ヴァイオリンのための「バレエ組曲」、同「マルガレーテ組曲」、2段鍵盤チェンバロのための「4つの小品」より

北谷直樹(チェンバロ)
杉田せつ子(ヴァイオリン)

録音研究室(レック・ラボ)
NIKU-9021 ¥2800+税

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