ベンジャミン・フリス ピアノリサイタル

イギリスが誇る名手が「ディアベリ」を引っさげてやってくる

 マルタ・アルゲリッチなど国際的なピアニストを輩出してきたブゾーニ国際ピアノコンクールで最高位入賞、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール優勝を果たしたイギリスのピアニスト、ベンジャミン・フリス。多くのオーケストラからオファーが殺到し、ズービン・メータ指揮によるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団など、世界的なオーケストラとの共演も多い彼は、ベートーヴェンやメンデルスゾーンなどのドイツ音楽を得意とする。NAXOSレーベルから多数の録音をリリースしており、そのどれもが非常に高い評価を得ている。

 そんな彼が大曲「ディアベリ変奏曲」をはじめとするベートーヴェン・プログラムと共に、すみだトリフォニーホールに登場。ウィーンでも評価の高い彼のベートーヴェンを堪能できる貴重な機会だ。室内楽奏者としても名高いフリスは、本公演の5日後には、バレンボイムなどの巨匠たちにも愛されるティモシー・リダウト(ヴィオラ)との共演も同会場で予定されている(6/24)。こちらにも注目だ。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2019年5月号より)

2019.6/19(水)19:00 すみだトリフォニーホール(小)
問:MCSヤング・アーティスツ03-3473-2880
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