【CD】プロミス―PROMISE―/小田桐寛之

 都響の首席トロンボーン奏者、小田桐寛之の7枚目のソロCD。日本屈指の個人技もむろん満喫できるが、一部編曲も担当する妻のピアノ、米国でジャズを中心に活躍する息子のパーカッション、元・同僚のトロンボーンがコラボした、ファミリー・セッションの妙に魅せられる。クラシックからピアソラ、宮沢賢治の曲まで、構成は全くのボーダーレス。パーカッションの感触も新鮮だし、ブルース・スタークの「組曲」のジャズ・テイストと2本のトロンボーンの心地よい融合をはじめ、全体に聴き応え十分だ。通常の金管アルバムとはひと味異なる、ハイセンスで愉しい1枚。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年6月号より)

【Information】
CD『プロミス―PROMISE―/小田桐寛之』

スターク:プロミス、2本のトロンボーンとピアノのための「組曲」/中村八大:上を向いて歩こう/ブロッホ:トロンボーンと管弦楽のための交響曲/ピアソラ:ナイトクラブ1960/ブラームス:インテルメッツォ/宮沢賢治:星めぐりの歌

小田桐寛之(トロンボーン)
小田桐恵子(ピアノ)
小田桐和寛(パーカッション)
青木昂(トロンボーン)

オクタヴィア・レコード
OVCC-00152 ¥3000+税

  • La Valseの最新記事もチェック

    • パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)ロング・インタビュー Part2
      on 2019/12/06 at 01:43

      interview & text :小室敬幸 photos:野口 博 NHK交響楽団首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィに話をうかがうロング・インタビュー。後半戦はN響とのレコーディングや、2020年2〜3月に控えたヨーロッパツアーについて、じっくりと語っていただく。 ── パーヴォさんの指揮するN響のCDのなかで、バルトークにとりわけ強い感銘を受けました。これまでに発売されたもののなかでは唯一、完全にロ [&#8230 […]