新日本フィル2019/20シーズン記者発表会

左より:崔 文洙(新日本フィルハーモニー交響楽団 ソロ・コンサートマスター)、上岡敏之、宮内義彦、萩原康子(墨田区文化振興財団 常務理事)
Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE

 新日本フィルハーモニー交響楽団が、2019/20シーズン(2019年9月〜20年7月)のラインナップについて記者発表会を行い、音楽監督の上岡敏之や理事長の宮内義彦らが出席した。

 すでに年間プログラムは昨年11月に速報されていたが、上岡体制4年目となる次シーズンについて、改めて説明が行われた。
 例年通り、トパーズ(14公演)、ジェイド(7公演)、ルビー(16公演)、サファイア(3公演)の4シリーズを軸に、「第九」など特別演奏会4公演や「大人のためのコンサート」2公演も行われる。特筆されるのは、1シーズンかけて、客演指揮者の協力も仰ぎながら、シューベルトの交響曲を全曲取り上げる点。

 上岡は 「シューベルトの言葉と音楽の結びつきは、シューマン、マーラーとも違う。最も難しい、そう簡単には素晴らしさがお客様に伝わりにくいような音楽を一度シリーズとして取り上げて、さらに内面の充実をはかりたい。『他ではないものがここにはある』というオーケストラであってほしいし、それを実現できるような4年目にしたい」と抱負を語った。知名度の高い、いわゆる“名曲”だけではないこだわりの選曲については、「アール・ヌーヴォーもそうだが、文化は(政治より)一歩先んじていなければならない。良い音楽だと思うものには勇気をもってチャレンジをしていく」と力を込めた。楽団は、22年の楽団創設50周年に向けて、さらなる進化を目指す一年となる。

 また、この夏、すみだトリフォニーホールとタッグを組んで行われる「すみだサマーコンサート2019」(7/27)についての紹介も行われた。楽団側からの声かけで、地元・墨田区両国にある日本大学第一中学・高等学校演劇部とのコラボレーションが実現。曲目はプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」組曲(抜粋)で、演劇と音楽を融合したステージをプレゼンテーションする試みだという。この日の会見では、同校の学生など関係者も登壇した。

新日本フィルハーモニー交響楽団
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