東京オペラシティ B→C 太田真紀(ソプラノ)

現代曲のエキスパートが挑むバッハ

(c)slot photographic

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 とんがった音楽ファンの好奇心をくすぐる東京オペラシティのB→Cシリーズ。10月には、現代音楽を中心に活動するソプラノ太田真紀が登場する。同志社女子大学と大阪音大大学院で学び、大学院の時から一貫して現代音楽に取り組んできた新鋭だ。2007〜10年、邦人現代曲を多く演奏する東京混声合唱団に在籍し、11年から1年間はローマに渡り、イタリアの現代作曲家ジャチント・シェルシのエキスパートとして知られる大ベテラン平山美智子のもとでシェルシを研究するなど、自らのレパートリーを見据えたぶれのない歩み方が頼もしい。演奏曲は、バッハとシェーンベルクという200年を隔てたドイツ音楽の両雄を底流に据えて、シェーンベルクの孫弟子であるシェルシの「山羊座の歌」抜粋、そしてシェルシと同時代のダッラピッコラ。さらに酒井健治の新作初演と細川俊夫の二人の日本人作曲家を加えたラインナップ。これを逃せば次にいつ生で聴けるかわからない貴重な機会だ。

文:宮本 明
(ぶらあぼ2013年10月号から)

★10月8日(火)・東京オペラシティ リサイタルホール
問:東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999 
http://www.operacity.jp