【SACD】ブルックナー:交響曲第9番 /上岡敏之&新日本フィル

 上岡&新日本フィルのCD第6弾にして、コンビ初のブルックナー録音。上岡は、終始内側を見つめ、あらゆるフレーズに光を当てながら、じっくりと歩を進めていく。冒頭から様々な動きが息づいており、第2楽章中間部のフルートのオブリガードの煌めき等が耳を奪う。第3楽章はもはや永遠に終わらない音楽であるかのよう。ゲネラルパウゼも恐ろしく長い。しかし弛緩することはなく、楽曲の広大な宇宙と神秘的な深みが、奥底から滲み出るように表現されている。実演を聴いた際には感知できなかった様々な発見に驚かされる、上岡ならではのブルックナーの世界。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年4月号より)

【Information】
SACD『ブルックナー:交響曲第9番 /上岡敏之&新日本フィル』

ブルックナー:交響曲第9番(ハース/オーレル版)

上岡敏之(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団

収録:2018年10月、サントリーホール、
横浜みなとみらいホール(ライヴ)
オクタヴィア・レコード
OVCL-00683 ¥3200+税

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