東京オペラシティ B→C 安達真理(ヴィオラ)

超絶的な現代曲を一挙公開

撮影:山田 翔

 ヴィオラの限界に挑む…まさしくそれが東京オペラシティ「B→C」の安達真理のステージだ。彼女は、日欧でソロと室内楽活動を行うほか、インスブルック響副首席やバンベルク響客演首席奏者を務め、現在はP.ヤルヴィ率いるエストニア祝祭管でも活躍している。
 本演目を安達自身の言葉と共に紹介すると、“B”=バッハは、「全体的に憂いを感じ、ヴィオラの音色に合っている」無伴奏チェロ組曲第2番と鍵盤楽器用の「半音階的幻想曲」。これらも意欲的だが、“C”=コンテンポラリーはさらに凄い。「難しい重音をひたすらfffのトレモロで演奏する」ベリオの「セクエンツァⅥ」、「エレクトロニクスと室内楽をするような」藤倉大の作品、「音たちがパズル、カラクリのように積み重ねられる」リゲティのソナタ、「際立って透明感のある」ペルトの「フラトレス」に、若き鬼才・坂東祐大の新作を加えた、超絶技巧の難曲オンパレード。
 この「これでもかというほど濃い」と自ら語るプログラムを、彼女の濃密かつナチュラルな演奏で堪能し、ヴィオラの可能性を実感したい。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年2月号より)

2019.2/19(火)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999
https://www.operacity.jp/

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