第481回 日経ミューズサロン シプリアン・カツァリス ピアノ・リサイタル

さらに進化を遂げたヴィルトゥオーゾが30回目の来日

C)Carole Bellaïche

 超絶技巧と知性を併せ持つ、薫り高いプレイで聴衆を魅了する名匠シプリアン・カツァリス。我が国で最も高い支持を得ているピアニストの一人だろう。それだけに来日も数多く、今回で記念すべき30回目に。日経ミューズサロンでのステージでは、自身の音楽人生を凝縮させた名旋律の数々を紡ぐ。
 1951年、フランス・マルセイユ生まれ。パリ音楽院在学中から頭角を現し、66年にデビュー。エリーザベト王妃やチャイコフスキー、ジョルジュ・シフラなど、難関の国際コンクールで入賞・優勝の実績を重ね、世界的奏者へ。92年に放映されたNHK『ショパンを弾く』では、自身の音楽創りの奥義を披露。日本での人気が、いっそう高まった。
 今回のリサイタルは、シューマン「子供の情景」をはじめ、大切に弾き続けてきた珠玉のピアノ作品の佳品を。さらに、自らの編曲によるビゼーの歌劇《カルメン》からの名旋律や、サン=サーンス「動物の謝肉祭」のピアノ独奏版も披露。卓越した作・編曲家としての一面も投影する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年1月号より)

2019.2/19(火)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5281-8067
http://www.nikkei-hall.com/

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