小澤征爾がフェスティバルの指揮を降板

 セイジ・オザワ 松本フェスティバル2018で、オーケストラプログラム3公演を指揮する予定だった総監督の小澤征爾が、体調面の大事をとり降板することとなった。5月11日、同フェスティバル実行委員会が発表した。3公演は指揮者、プログラム内容および、料金を変更する。
 3月に大動脈弁狭窄症治療のため入院していた小澤総監督は、現在は無事治療を終え、体力・筋力を戻すためのリハビリを行っており、フェスティバル期間中は例年通り松本に滞在し、総監督として各公演のリハーサルなどに参加する予定だ。

小澤征爾
2015年11月、ロームシアター京都で撮影 Photo:M.Terashi/TokyoMDE

■小澤征爾総監督からのメッセージ
 この夏、松本でのベートーヴェンの「運命」を降板することになってしまって、楽しみにしてくれていた皆様には、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 僕の体調のことで心配をおかけしておりますが、治療を終えて、リハビリも始まり、今はだいぶ元気になってきています。ただ厄介なもので、体力や筋力がちゃんと回復するにはもう少し時間がかかりそうで、主治医や家族とも相談をして、今年の夏は、指揮をディエゴや秋山くんに任せることにしました。もちろん僕も総監督として松本に行って、リハーサルや本番に顔を出して、サイトウ・キネン・オーケストラのみんなと一緒にフェスティバルを創っていくつもりです。
 僕の窮地に、昔からの仲間であるマーカスがトリオで駆けつけてくれることになったり、プログラムを変えてもらったり、いろんな人に助けてもらって今年のフェスティバルが開催出来ることを、本当に感謝しています。
 毎夏、松本で大切な仲間たちと一緒に音楽ができること、それを皆様にお届けできることをとても楽しみにしているので、苦渋の決断でしたが、僕の悪いクセで、いつも無理をしてみんなに迷惑をかけてしまうので、ちゃんと指揮ができるようになるためにも、松本で元気な姿で皆様に会えるようになるためにも、今はしっかりとリハビリに集中して、フェスティバルに臨めるようにしたいと思います。

■オーケストラ コンサートAプログラム
8月26日(日)15:00キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ディエゴ・マテウス
○プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」
○ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Hob. I:105(指揮者無し)
[独奏] ヴァイオリン:竹澤 恭子 
    チェロ:宮田 大 
オーボエ:フィリップ・トーンドゥル
ファゴット:マーク・ゴールドバーグ
○チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op. 64

■オーケストラ コンサートBプログラム
8月31日(金)19:00キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:秋山 和慶
○イベール:祝典序曲
○ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
○ラヴェル:ボレロ
○サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 Op. 78「オルガン付き」

■オーケストラ コンサートCプログラム
“OMF Gig”
9月1日(日)15:00キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ディエゴ・マテウス
   ケンショウ・ワタナベ(日本デビュー)
特別出演:マーカス・ロバーツ・トリオ

料金S:席 18,000円 A席 15,000円 B席 12,000円 C席 7,000円

チケット発売
2018年6月9日(土)午前10:00より全国一斉発売
詳細
OMF公式ウェブサイト
http://www.ozawa-festival.com

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