オーストラリア室内管弦楽団(ACO) 特別公演 Australia now 2018

大胆不敵! 世界を席巻する南半球発のニューウェーブ


 オーストラリアが、未知の演奏家たちや作曲家たちの宝庫であることを知る人は、まだまだ少ない。好奇心さえあれば新鮮かつ創造性に富んだ演奏や作品を聴くことができるのだが、残念なことに日本でその音楽に接するチャンスが少ないことも事実だ。それゆえ『オーストラリア now 2018』と題された文化交流プログラムの一環として、5月末に来日公演を行うオーストラリア室内管弦楽団は、ぜひとも聴いておくべき存在だといえる。
 1970年代より活動を続けているオーストラリア室内管は、ヨーロッパ室内管弦楽団をはじめとする多くの室内オーケストラと同様に注目されている。バロックから現代まで幅広く多彩なレパートリーを有し、それらを柔軟に組み合わせてプログラムを組むなど、その先鋭的な活動はもっと評価されていい。
 今回の来日公演でもまず5月29日には、アラブのウード(リュートのルーツ的な弦楽器)およびリック(打楽器)による演奏を交えてヴィヴァルディの「四季」を。不思議なコントラストから生まれる実験的なコンサートを行う。その一方で5月30日のコンサートでは、アンサンブル能力の高さと豊かな音楽性を証明するバルトークやJ.S.バッハ、このオーケストラのために書かれたヴァスクスの瞑想的かつ劇的なヴァイオリン協奏曲風の「愛の声」ほかを演奏。好奇心旺盛な方であれば、オーストラリアの音楽シーンに開眼する印象的な二夜になるはずだ。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2018年5月号より)

ヴィヴァルディ「四季」 
2018.5/29(火)19:00
バルトーク「弦楽のためのディベルティメント」 他 
2018.5/30(水)19:00
よみうり大手町ホール
問 読売新聞東京本社ホール企画部03-6739-5838 
http://yomi.otemachi-hall.com/