指揮者の山田和樹が、2018/19シーズンから英国バーミンガム市交響楽団首席客演指揮者に就任する。所属先のジャパン・アーツが5月9日に発表した。山田は、2012年の初共演以来、同楽団にたびたび客演。16年には日本公演でベートーヴェンの交響曲第7番やシベリウスの同第2番などを振り、好相性を印象づけた。
就任にあたり、山田は以下のように喜びを語った。
「バーミンガム市交響楽団とは、2012年の初共演以来、とても良い関係が続いていて、特に16年の日本ツアーは感動的なものでした。バーミンガム市交響楽団には何か特有のテレパシーのようなものが存在していて、言葉を介さずとも、お互いの音楽を分かり合えるような化学反応がいつも発生します。この度、そのような素晴らしいオーケストラの首席客演指揮者に就任することになり、嬉しさで胸がいっぱいです。さらに良い関係を深められるように頑張っていければと思っております」
山田は、10年から17年までスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務め、16/17シーズンからはモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。国内では、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者を務める他、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動。18年4月からは読売日本交響楽団首席客演指揮者にも就任している。今回は、これらに加え、イギリスでの重要なポストへの就任となった。
山田は、バーミンガムのシンフォニーホールで行われる以下の3公演に登場する予定。
◎2018.10/10 Yamada conducts Bernstein
ラヴェル:ラ・ヴァルス
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲(独奏:バイバ・スクリデ)
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」
◎2019.2/20 Yamada conducts Manfred
シューマン:「マンフレッド」序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番(独奏:アレクサンダー・ガヴリリュク)
チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
◎2019.6/6 A Spring Symphony
モーツァルト:交響曲第29番
リスト:ピアノ協奏曲第1番(独奏:セドリック・ティベルギアン)
シューマン:交響曲第1番「春」
City of Birmingham Symphony Orchestra
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