初心者もオペラに開眼する粋な企画
平日の午後、リラックスした気分でクラシックを味わう時間を提案する、大田区民ホールの人気サロンが、何かと慌ただしい新生活のスタートも一段落する4月の中旬に、ピアノ伴奏でイタリア・オペラを気軽に楽しめる公演を企画。しかも、咲き誇る花のように近年活躍めざましいソプラノの小林沙羅と、伸びやかな高音で魅了するスター・テノールの望月哲也という、華やかなキャスティングが実現する。
メインディッシュはこの二人が、ヴィオレッタとアルフレードを演じるヴェルディ《椿姫》のハイライトで、これを聴けば初心者もオペラの面白さに開眼し全幕を観に行きたくなること必至。加えて前半には有名アリアをそれぞれがソロで披露。小林がプッチーニの《ラ・ボエーム》と《ジャンニ・スキッキ》から乙女の恋心を清楚に歌いあげれば、望月はヴェルディの《リゴレット》と《トスカ》から恋する男の純情を熱く語りあげてくれるはず。ピアノは河野紘子。ナビゲーターの浦久俊彦による解説付きなのも嬉しい。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2018年4月号より)
2018.4/17(火)14:00 大田区民ホール・アプリコ
問:大田区民ホール・アプリコ03-5744-1600/チケット専用電話03-3750-1555
http://www.ota-bunka.or.jp/