チェコとハンガリーの名作を楽しむ1時間
多彩な名手たちの演奏をリクライニング・シートで味わうHakuju Hallの人気シリーズ、3月は「日本フィル若手トップ奏者による珠玉のピアノ・トリオ」。チェコとハンガリーのアンサンブル名品を楽しめる1時間となる。
出演は、日本フィルハーモニー交響楽団のアシスタント・コンサートマスターとして活躍する千葉清加と、ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位入賞の名手で、2015年から同団ソロ・チェロ奏者を務める辻本玲。そして、国内外の名奏者たちとの共演を重ねるピアニストの須関裕子の3人。演目はドヴォルザーク、コダーイ、バルトークによる、デュオやトリオ編成の名作4曲。なかでも、コダーイ「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」では日本フィル弦セクションを束ねるふたりの技巧が存分に発揮され、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」ではチェコ舞曲の哀愁と情熱が余すところなく表現されるはず。フレッシュかつ熱気あふれる演奏で、スラヴの魂に触れる。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年2月号より)
2018.3/16(金)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
http://www.hakujuhall.jp/