邦人委嘱新作と定番名曲による白熱のステージ
「バンドネオンといえばタンゴの楽器」というイメージに対し、「それはもったいない。バンドネオンの魅力はとても幅広いものなのです」と語るのが、この楽器の多面性を追求し続ける三浦一馬である。若手の代表的奏者として目覚ましい活躍を繰り広げる三浦が、横浜みなとみらいホールの「Just Composed 2018 in Yokohama〜現代作曲家シリーズ〜」に出演し、楽器の新たな魅力を明らかにする。
今回委嘱新作を担当するのは、2015年ジュネーヴ国際音楽コンクール作曲部門にて日本人初の1位を受賞するなど注目の若手作曲家、薮田翔一。彼の新作をはじめ、沢田穣治作曲の02年同シリーズ委嘱作の再演のほか、武満やペルトに、やはり定番のピアソラ作品まで、多彩な演目が並ぶ公演。三浦に加えて、ピアノの中野翔太、サクソフォンの上野耕平という若手の名手たちが集い、白熱のパフォーマンスをみせるステージとなる。
また、公演の2週間前には、三浦と音楽学者・白石美雪によるレクチャー(2/11 横浜みなとみらいホール レセプションルーム/入場無料・要事前申込)も開催され、「いま」の音楽の理解をより深める機会となる。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2017年12月号から)
2018.2/25(日)17:00 横浜みなとみらいホール(小)
2017.11/19(日)発売
問 横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
http://www.yaf.or.jp/mmh/