名門オーケストラの首席を歴任した才女が日本デビュー
数多くの世界の名手を紹介し続けている『日経ミューズサロン』に、母国の韓国で“天才”と言われているフルーティスト、ジャスミン・チェイが登場する。16歳でフィラデルフィアのカーティス音楽院に学んだ後、ニューヨークのジュリアード音楽院に入学。そして、シンシナティ交響楽団、ウィーン交響楽団と、米墺の名門オーケストラの首席フルーティストを経て、現在はソリストとして世界中で演奏活動を展開している。
チェイが日本デビューとなるリサイタルで組んだ曲目は、「Love in Paris-パリに恋して」と題したオール・フランス・プログラム。ゴーベールとプーランクのソナタに、フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番のフルート版、そしてシャミナードのコンチェルティーノほか、ザルツブルクに学んだ碓井俊樹のピアノとの共演で、フルートとフランスの魅力をたっぷりと楽しませてくれる。アジアからアメリカ各地、そしてヨーロッパと、華麗に地域の壁を飛び越えてきたチェイが、日本でパリの精華をどう聴かせるのか、注目が集まる。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2017年10月号から)
2017.11/21(火)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com/