21世紀のコンセール・スピリチュエル ―音楽の力― 第1回 ライナー・ホーネック(ヴァイオリン)

親密な空間で上質な音楽体験を

 代官山駅近く、文化拠点としても知られる「代官山ヒルサイドテラス」内にある「ヒルサイドプラザホール」。200名に満たない親密な空間で、年3回の新たなコンサート・シリーズ「21世紀のコンセール・スピリチュエル —音楽の力—」が今秋から開催される。
 記念すべき初回、9月の公演は、ウィーン・フィルのコンサートマスター、ライナー・ホーネックのリサイタル。近年は指揮活動も盛んだが、彼がヴァイオリンを手にしたときの求心力はやはり比類がなく、そのオーラを間近で体験できる。彼の名技と美音はもちろんのこと、ピアノの菊池洋子が会場のベーゼンドルファーで共演、ベートーヴェンやR.シュトラウスのソナタなどでウィーンの響きを堪能させてくれる。
 シリーズ第2回(12/5)は、ベネズエラ出身でベルリン・フィル最年少入団を果たしたコントラバスの名手、エディクソン・ルイース。来年の第3回(2018.2/25)は、ジャズ・ピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシと、世界的奏者が続く。この「音楽の新しい楽しみ方を提示する試み」に注目だ。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2017年9月号より)

2017.9/17(日)14:00 代官山ヒルサイドプラザホール
問:ヴォートル・チケットセンター03-5355-1280