避暑地で聴く音楽もまた格別な味わい
猛暑真っ盛りの8月、冷涼な軽井沢で避暑とともに音楽を楽しめるのが「軽井沢国際音楽祭」。2002年に「Karuizawa & Music」として始まってから15年にわたって継続している音楽祭で、夏の軽井沢の風物詩としても定着している。また、14年よりホッピービバレッジ株式会社の協賛で、ホッピーを使用した音楽祭オリジナルカクテルを会場で楽しめる趣向になっていて、音楽祭に彩りを添えている。
今年のテーマは『ボヘミアン Bohemian』。8月18日、ヴァイオリンの小林美恵のほか、ピアノ、アコーディオン、ギターによる「オープニング・ガラ・コンサート」で開幕。19日の「Happy Hour Concert」では、著名な奏者たちが豪華に集う1時間のショート・プログラムが3公演行われる。各公演の合間にはカクテルで涼をとりながら、古典から新作まで多彩な室内楽曲を堪能できる。20日は名物イベント、「フェスティバル・オーケストラ・コンサート」。音楽祭出演のプロ奏者に、首都圏のアマチュア奏者、講習会受講生が加わるオーケストラが、同音楽祭音楽監督の横川晴児の指揮のもと、ブラームスの二重協奏曲(ヴァイオリン:ジェラール・プーレ、チェロ:ルドヴィート・カンタ)やドヴォルザークの交響曲第8番など、渾身の演奏で名旋律を熱く歌い上げる。以上3日間の会場は軽井沢大賀ホール。21日〜23日には、「軽井沢おんがく散歩」と題された公演が、軽井沢ニューアートミュージアム(1公演)、軽井沢ユニオンチャーチ(3公演)で開催され、名手たちが数々の室内楽の愉悦をもたらしてくれる。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2017年8月号より)
2017.8/18(金)〜 8/23(水) 軽井沢大賀ホール、軽井沢ユニオンチャーチ、軽井沢ニューアートミュージアム 他
問:軽井沢国際音楽祭実行委員会事務局050-3718-8676
http://kimf.net/