ローム ミュージック フェスティバル 2017

世界を舞台に活躍する名手たちによる豪華な共演


 公益財団法人ローム ミュージック ファンデーションの支援で世界に羽ばたいていった音楽家たちが集結する「ローム ミュージック フェスティバル」が、今年もロームシアター京都で開催される。短期間ながら聴き逃せない豪華公演ばかりで、以下駆け足でご紹介していきたい。
 初日(7/1)は、まず13時から大谷玲子(ヴァイオリン)や伊藤圭(クラリネット)といった名手たちによるベートーヴェンの七重奏曲などを。16時から郷古廉(ヴァイオリン)、宮田大(チェロ)、田村響(ピアノ)と期待の俊英3人がショスタコーヴィチのトリオ第2番等を披露する。19時からはオーケストラ演奏会で、注目の指揮者・三ツ橋敬子が好調の京都市交響楽団と「新世界より」に取り組む。ガーシュウィンでは清塚信也(ピアノ)との共演も。
 2日目(7/2)は、12時から菊池洋子や津田裕也ほか4人のピアニストが幅広い楽曲で“競演”。14時45分からは弦楽合奏で、コンサートマスターの三上亮に、松田理奈や滝千春(以上ヴァイオリン)ほか、国内外で活躍する奏者たちの贅沢な響きに包まれる。17時30分からは前日に続いて三ツ橋と京響の演奏でオペラとオペレッタの名場面集。4月にウィーン国立歌劇場デビューを果たしたカウンターテナー・藤木大地をはじめ、4人の名歌手が《こうもり》ハイライト等で華麗に“共演”する。
 そして最終日(7/8)は15時から、ヴァイオリンの樫本大進とピアノのアレッシオ・バックスが、ブラームスやラヴェルのソナタなどで「デュオの真髄」を聴かせる。シマノフスキ「神話」の全曲演奏も貴重だ。
文:林 昌英
(ぶらあぼ 2017年6月号から)

7/1(土)、7/2(日)、7/8(土) ロームシアター京都
問 ロームシアター京都チケットカウンター075-746-3201
http://micro.rohm.com/jp/rmf/